訪問看護は「きつい」「大変そう」と言われることがあります。
実際、体力的にも精神的にも負担がかかる場面はありますが、その一方で「やってよかった」と感じる瞬間が多い仕事でもあります。
この記事では、訪問看護がきついと言われる理由と、それでも多くの人が続けている背景をわかりやすく解説します。
さらに、働きやすい職場を選ぶコツや、当ステーションのサポート体制もあわせて紹介します。
【リアルな声】訪問看護が「きつい」と言われる理由を聞いてみた
今回、クラウドワークスを通じて、訪問看護の経験者50名を対象にアンケートを実施しました。
訪問看護の現場で「特にきついと感じたこと」を複数選択・自由記述で回答してもらっています。
ここでは、回答数が多かった上位5項目を中心に、実際の声をもとに解説します。
まずは回答結果がこちら。

約80%が回答|一人で判断しなければならない精神的負担・孤独感
最も多かったのは、精神的な負担や孤独感でした。
訪問看護では、利用者さんのご自宅で看護師一人が対応する場面がほとんどです。
急変時や判断に迷う場面でも、その場に医師や同僚はいません。そのため、自分の判断が利用者さんの命や生活に直結するという強いプレッシャーを感じやすくなります。
- 急変時に一人で判断しなければならず、常に緊張していた
- 正解かどうか分からないまま次の訪問に向かうのがつらかった
- 相談したくても、その場ですぐに頼れる人がいない孤独感があった
訪問看護がきついと言われる最大の理由は、業務量よりも精神的な構造にあることが分かります。
約70%が回答|利用者・家族対応による精神的ストレス
次に多かったのが、利用者さんやご家族との関わりによるストレスです。
訪問看護では医療処置だけでなく、感情面のフォローも求められます。生活の場に入るからこそ、価値観や期待の違いが表面化しやすいのが特徴です。
- 良かれと思った対応がクレームにつながった
- 医療説明に加えて感情の受け止めが必要で消耗した
- 家族の理解不足や非協力的な態度がつらかった
「正解がない対応」を求められる点が、精神的な負担につながっています。
約50%が回答|移動距離・運転・訪問環境の過酷さ
訪問看護は、移動も業務の一部です。
アンケートでは、移動そのものの大変さを挙げる声が多く見られました。特に地方や郊外では、長距離移動や悪路、天候の影響を受けやすくなります。
- 1日100〜200Km以上移動する日もあった
- 山道や狭い道、電波が入らない場所が怖かった
- 猛暑や寒さの中での移動が体力的にきつかった
約40%が回答|夜間対応・オンコールによる生活リズムの乱れ
オンコール対応をきついと感じている人も多くいました。
特徴的なのは、「実働がなくてもつらい」という声が多い点です。いつ呼ばれるか分からない状態が続くことで、心身が休まらなくなります。
- 待機中は常に緊張して眠れなかった
- 3日に1回オンコールが回ってきて負担が大きかった
- 実働後も通常勤務があり、疲労が蓄積した
オンコールのきつさは、頻度や体制によって大きく差が出ることが読み取れます。
約30%が回答|業務量・労働時間の長さ
業務量や労働時間の長さを挙げる人も一定数いました。
訪問件数に加え、記録業務が時間外に及ぶケースも多く見られます。結果として、慢性的な疲労につながっている状況がうかがえます。
- 1日に8件以上の訪問で余裕がなかった
- 記録が終わらず、帰宅が深夜になることがあった
- サービス残業が当たり前になっていた
業務量そのものよりも、業務設計や時間管理の問題が影響しているケースが多いといえます。
では、こうした「きつさ」を感じながらも、現場の看護師たちはどのように乗り越えてきたのでしょうか。
次からは、「きつい」と感じた時、現役の訪問看護師はどう対処してきたのかを見ていきましょう。
「きつい」と感じたときの対処法【アンケート実例】
きついと感じた時、現役の訪問看護師はどのように対処してきたのかも聞いてみました。
一人で抱え込まないための相談・情報共有(訪問後の工夫)
アンケートでは、最も多く挙がった対処法が「一人で抱え込まないこと」でした。
訪問看護は基本的に単独行動が多く、判断や対応を自分一人で背負ってしまいがちです。
そのため、訪問後すぐに事業所へ連絡し、「些細なことでも共有する」ことを意識していた方が多く見られました。
実際の回答では、
一人で抱え込まないよう、些細なことでも早めに事業所へ連絡し共有していました
判断に迷ったことは、その日のうちに管理者や先輩に相談するようにしていました
といった声が複数ありました。
ポイントは「問題が起きてから相談する」のではなく、「迷った時点で共有する」こと。
この習慣があるだけで、精神的な負担は大きく軽減されます。
判断の不安を減らすための事前準備と振り返り
判断の重さに対する不安を減らすため、訪問前の準備と訪問後の振り返りを大切にしていたという回答も多く見られました。
具体的には以下のような工夫です。
- 訪問前に利用者情報を整理する
- 想定される急変や質問を頭の中でシミュレーションする
- 訪問後に「今日の判断はどうだったか」を振り返る
また、アンケートでは、
訪問前に利用者情報を整理し、不安な点は事前に先輩に確認していました
判断に迷ったケースをメモに残し、後日振り返るようにしていました
という声がありました。
「経験が足りないから不安」なのではなく、準備と振り返りが不足していることで不安が増幅するケースも珍しくはないんです。
記録・業務負担を軽減するための現場での工夫
記録業務が負担になっているという声も多く、その対処法として目立ったのが 「ため込まない」工夫です。
実際には以下のように、実践的な工夫が挙げられていました。
- 訪問直後に簡単なメモだけでも残す
- 完璧な文章をその場で書こうとしない
- 後回しにしすぎない
訪問後すぐに要点だけメモを残すことで、記録作成の負担を減らしていました
まとめて書こうとせず、少しずつ処理するようにしていました
記録は避けられない業務だからこそ、「どう書くか」より「どう溜めないか」が重要になります。
訪問看護の精神的ストレスを切り替えるセルフケア
精神的な負担への対処としては、小さくても確実に気持ちを切り替える習慣を持っている方が多く見られました。
特別なことではなく、
- 移動中に音楽を聴く
- 深呼吸をする
- 甘いものを食べる
- 仕事後に好きなことをする
といった、日常に取り入れやすい方法が中心です。
移動時間は音楽を聴いて気持ちを切り替えていました
仕事終わりに好きなアイスを食べるのが自分なりのリセット方法でした
重要なのは「ストレスをなくす」ことではなく、「溜め切らない」ことです。
オンコールを含めたオンオフを意識した働き方
オンコール対応がある場合、意識的にオンとオフを分ける工夫をしていたという声も目立ちました。
具体的には、以下のような工夫です。
- オンコール前後は予定を入れすぎない
- 意識的に休む時間を確保する
- 仕事と無関係な時間を作る
オンコール前後は意識的にプライベートな時間を確保していました
休日は仕事のことを考えないよう、オンオフを切り替えていました
訪問看護は常に気を張り続けると、確実に消耗する仕事です。
だからこそ、切り替えは努力ではなく「仕組み」として考える必要があります。
限界を感じたときに選ばれていた現実的な選択
アンケートの中には、「転職した」「環境を変えた」という率直な回答もありました。
無理だと感じて転職しました
複数人訪問を基本にしてもらいました
これらは決して逃げではなく、自分を守るための現実的な判断です。
訪問看護はやりがいがある反面、職場の体制や人員、フォロー環境によって負担が大きく変わります。
「頑張り続ける」だけが正解ではなく、環境を選び直すことも立派な対処法であることが、今回のアンケートからも読み取れました。
それでも多くの人が続ける理由
訪問看護は確かに簡単な仕事ではありません。
しかし、その大変さの中にこそ「やりがい」や「成長」があります。
1. 一人ひとりと深く関われる喜び
病棟とは異なり、同じ利用者と長期間関わることが多く、「ありがとう」という言葉を直接もらえる機会が多い仕事です。
患者さんやご家族との関係を築く中で、人の暮らしを支える実感を得られます。
2. 自分らしい看護ができる自由度
訪問先では、看護師がその場の状況を見て判断する場面も多くあります。
だからこそ、病院では難しかった自分の看護観を活かす自由があります。
3. チームで支え合う文化
当ステーションでは、ケアマネや理学療法士との連携や社長との距離の近さが特徴です。困った時にすぐ相談できる雰囲気があり、一人で抱え込むことがありません。
社長訪問看護に向いている人の特徴
訪問看護に「向いている人」にはいくつかの共通点があります。これを知ることで、自分に合う働き方を考えるきっかけにもなります。
| 向いている人の特徴 | 理由・背景 |
|---|---|
| 相手の生活に寄り添える | 医療だけでなく生活支援の要素が多い |
| 状況を冷静に判断できる | 一人で訪問する場面があるため |
| 責任感が強い | 判断や行動に自信を持つ必要がある |
| 自分のペースで動きたい | 病棟よりも裁量が大きい |
一方で、孤独が苦手な人やマルチタスクが得意でない人は、はじめのうちは負担を感じやすいかもしれません。
ただし、チーム体制が整っている職場であれば、「訪問看護=一人で抱える」というイメージは大きく変わります。
働きやすい訪問看護ステーションを選ぶコツ
訪問看護の仕事は、職場の環境やサポート体制によって「きつさ」が大きく変わると言われています。
同じ訪問看護でも、チームの雰囲気や業務の進め方が異なれば、働きやすさの実感もまったく違います。
ここでは、長く安心して働けるステーションを選ぶための5つのポイントを紹介します。
1. 教育・研修体制が整っているか
新人や未経験者をしっかりサポートできる体制があるかどうかは、最初の重要なチェックポイントです。
同行訪問や定期研修がある職場では、安心してスキルを身につけられます。
たとえば、当ステーションでは新入職スタッフに対して同行訪問を実施し、先輩が実際の現場でサポートしながら、少しずつ自立できるようフォローしています。
💡 チェックポイント
- 新人研修・OJT制度がある
- 定期的な勉強会や事例共有会を行っている
- 不安な時にすぐ相談できる上司・先輩がいる
2. チーム連携・情報共有がスムーズか
訪問看護では、一人で訪問する時間が多いため、チーム内の情報共有が働きやすさの鍵になります。
日々の報告や相談がしやすい雰囲気がある職場ほど、安心して判断できる環境です。
グループチャットや電子カルテを活用してリアルタイムに情報を共有している事業所も増えています。
また、カンファレンスやミーティングを定期開催している職場は、孤立を防ぎやすい特徴があります。
💡 チェックポイント
- チーム内で日々の状況を共有できる仕組みがある
- 定期カンファレンスが開かれている
- 現場で困ったときにすぐ相談できる文化がある
3. オンコール体制や訪問件数が明確か
オンコールや1日の訪問件数など、働き方の具体的な数字が明確な職場を選ぶことも大切です。
負担の程度が分からないまま入職すると、後から「思っていたより忙しい」と感じる原因になります。
最近では、オンコールを交代制にして負担を分散したり、1日の訪問件数を制限する事業所も増えています。
たとえば、訪問看護きたみ中央ではスタッフ全員で交代制を取り入れ、1日の訪問数も無理のない範囲に調整することで、プライベートとの両立を実現しています。
💡 チェックポイント
- オンコールの回数・体制が明示されている
- 1日の訪問件数が平均5件前後に設定されている
- 緊急時のバックアップ体制がある
4. 訪問エリアが近距離中心か
移動距離が長いと、それだけで大きなストレスになります。
職場を選ぶ際は、訪問エリアが自宅から通いやすい範囲にあるか、またはステーションから近距離中心に訪問しているかを確認しましょう。
特に北海道のような広い地域では、市内中心部や隣接エリアのみを担当している事業所も多く、移動時間を減らす工夫が働きやすさにつながっています。
💡 チェックポイント
- 訪問範囲が狭く、移動時間が短い
- 訪問先へのアクセスルートが整っている
- 冬季の交通リスクに配慮した訪問スケジュール
5. 休暇制度やワークライフバランスを重視しているか
訪問看護の仕事を長く続けるためには、働き方の柔軟さが欠かせません。
残業が少なく、有給休暇を取りやすい職場ほど、心身のリフレッシュができます。
最近は、「時短勤務」「希望休の柔軟な取得」「子育て支援」など、職員の生活リズムに合わせた制度を整えるステーションも増えています。
たとえば、当ステーションでは「残業ほぼなし」の働き方を推進し、家庭と両立しながら働けるようチーム全体でサポートしています。
💡 チェックポイント
- 残業時間が明確に示されている
- 有給休暇の取得実績が高い
- 育児・介護休暇などが取りやすい
まとめ|「きつい」の先に見える成長とやりがい
訪問看護は、体力的にも精神的にも負担がかかる仕事です。
それでも多くの看護師がこの仕事を続けているのは、利用者との信頼関係の中で得られる深いやりがいと看護師としての成長があるからです。
一人で判断する場面や、思い通りにならないこともあります。
けれども、チームで支え合い、助け合える職場であれば、「きつい」が「やりがい」に変わっていきます。
訪問看護は、誰かの生活を支え、自分自身も成長できる仕事です。
無理をせず、自分らしいペースで働ける環境を見つけてくださいね。
ケアーズ訪問看護きたみ中央に興味がある人は
もしこの記事を読んで、「実際に現場の雰囲気を見てみたい」「話を聞いてみたい」と感じた方は、
見学や面談を通して職場のリアルを知ることから始めてみてください。
ケアーズ訪問看護きたみ中央では、
- チーム同行や教育体制など、安心して始められる環境を整えています。
- 見学、相談はいつでも歓迎です。
社長